IMPLANT CASESTUDY
インプラント治療を進めていくためには、患者さんによるご協力とリスクを十分にご理解いただくことが大切です。下記内容を十分にご理解の上、治療を受けていただきますようお願いいたします。
1インプラント治療は、入れ歯・ブリッジ治療とは異なり保険適用外となります。
2骨の成長途中のお子さんは、インプラント治療はできません。また、痛み止め、抗生物質等を使用するため、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、インプラント治療を控えてください。
3心臓の疾患、歯周病のある方、骨粗鬆症などの方は、内科的な側面からインプラント治療に適さない場合があります。また、血圧の薬なども治療に影響する場合があるので、普段服薬しているお薬等も治療前に歯科医師に申告してください。
4免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、喫煙者の方は、事前に生活習慣の改善・治療が必要な場合があります。
5インプラント治療は、入れ歯の治療とは異なり、外科手術を行う必要があります。手術では、知覚異常や出血のリスクが生じます。また、健康状態によっては手術自体受けられない場合もあります。
6インプラント治療は、あごの骨に穴をあけて人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せます。骨がしっかりと作られるまでに約3カ月~6カ月の治癒期間を要します。また、インプラントを埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合は、さらに治療期間や別途骨造成の費用がかかります。
7インプラント手術の際はCT撮影を行い神経の位置を確認してインプラントを埋め込む穴をドリルしますが、手術の影響により、神経へのダメージ(知覚異常や鈍麻)を起こす場合があります。インプラントによる神経の圧迫・損傷・切断がある場合は、インプラントを撤去する必要があります。インプラントとの位置関係によっては、経過を見る場合や、内服薬で治療を行う場合もあります。
8上あごにインプラントを埋める際に、上顎洞の粘膜を破るリスクがあり、手術した時に感染が生じると蓄膿症になる場合があります。この場合、インプラントを除去することがあります。また、蓄膿症になった場合、耳鼻咽喉科で治療を受ける必要が生じることがあります。
9インプラント手術直後は、違和感・痛み・腫れ・出血などが発生する場合がありますが、大半は2~3日でおさまります。通常のインプラント手術では大きな腫れは少ないのですが、骨が少ない場合に骨再生の手術を行った際には腫れや内出血を伴うリスクが増えます。1週間経過しても痛みが改善しない場合にはご相談下さい。
10歯がない箇所のリカバリー治療では、欠損箇所のみの治療ではなく、全体の噛み合わせを考慮した方針を選択することをおすすめします。
11インプラント手術後すぐは、インプラント部分は歯磨きができません。その後も、定期検診とメンテナンスを継続する必要があります。インプラントは人工物であるためむし歯にはなりませんが、日ごろから丁寧なメンテナンスが必要です。また、口の中の衛生状態が悪いと、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)という病気にかかる可能性があります。