スタッフブログ

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  • 2023.01.24
    矯正治療の考え方(16)

    矯正治療を行う目的は大きく2つあります。審美性の改善と歯を長持ちさせ生涯ご自身の歯で食事がとれるようにすることです。私は審美性の改善はもちろん、歯の寿命をのばすことに苦心してきました。私は歯科医師になり直ぐに大学院に進学して歯周病の研究を行いました。歯周病は歯の周囲の細菌の量や性質と、歯肉の免疫力の均衡が崩れたとき起こります。ブラッシングがいきとどかず、汚れが溜まってしまうと細菌の量が増えるとともに、悪玉の細菌に置き換わってしまいます。若い時は免疫力が高いので歯周病になる方は少ないのですが、40才を超えると歯周病になる方が増えてきます。歯周病のなりやすさは、遺伝も関与していると言われています。毎日歯周病治療をして感じることはかみ合わせの状態によって歯周病の進行具合に大きな差がでています。専門学会では、80歳で20本保存できている割合をかみ合わせで分類したところ、正常なかみ合わせの方が一番歯を保存できており、歯が前に出ている方(いわゆる出っ歯の状態)は歯を保存しにくく、いわゆる受け口のグループは一番歯を失うリスクが高かったと報告されています。かみ合わせの状態によって歯の寿命が異なる理由は、歯に対する力のかかり方(慢性的にかみ合わせの力が強くなりすぎること)が原因であると考えられています。我々のグループは矯正治療を行うことによって、歯に加わる過大なかみ合わせの力を軽減し、歯を長持ちさせるように治療しています。

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